ラミネートトラブル(1)

ラミネートの特徴

 ラミネートの特徴はいろいろあります。まず、紙が目の前で美しく丈夫なプラスチックに生まれ変わりますし、紙・写真・布・金属など、何にでもいろいろなものにラミネートすることができます。アイデア次第で、用途は無限大といえるのです。それに、水濡れ、耐油、耐薬品、紫外線、破れ、偽造等のウィークポイントを全てカバーします。耐侯性、耐蝕性に優れていて、偽造防止にもうってつけです。耐熱150度(瞬間)〜耐寒-70度、耐酸、耐アルカリ、耐油性に優れ、完全パックによる長期耐水性が有ります。しかも、紫外線を減衰することと、その気密性により気体反応から逃れるため変退色を遅らせたりするのです。引っ張り強度、耐折り曲げ回数も優秀で、樹脂融着による長期間の安定接着で、偽造防止効果が高い等の優れた特長があります。そんなラミネートですが、いろいろとトラブルも多いといえます。

パックのトラブル

・ジャミング
機横の内部に詰まって出て来なくなり、開けて取り出して見るとジャバラ状になって状態をいいます。フィルムを反対から入れたり、極端に薄い物を高温で加工したり、挿入する先を余らせ過ぎたり、ロールの汚れや機械の調整不良の場合など原因はさまざまです。

・凹凸仕上がり
紙やフィルムの厚さに対して温度が高すぎると、表面が平滑に仕上がることができません。

・白っぽくなる
紙やフィルムの厚さに対して温度が低過ぎる場合は、フィルムが良く溶けずに白っぽくなったり、接着も不十分な場合があります。

・写真、その他の気泡
平板式ヒーターの機械で写真の様な滑面の物をラミネートした場合、時々気泡が発生します。始終起きたり写真の表面が崩れたりする時は、温度を下げると解決することもあります。

・ロール汚れ
ロールが汚れると絡みやすくなったり、仕上がりの表面に白いシマ模様が残ったりするのです。拭くと取れますが、定期的にロールを清白掃するか、急場にはザラザラした厚紙を何回も空通ししましょう。

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