片面ラミネート加工

片面ラミネートの種類

 ラミネートと一口にいっても沢山の種類があります。使用場所や使用する出力メディアによって、選択するラミネート素材が異なってくるのです。ラミネートを使用することによって、耐水力を持たせるだけでなく、耐光性、防汚性を増すことができます。どのラミネートを選んで良いか迷った時は、参考にしてください。利用目的に応じたラミネートを選ぶのがポイントです。ここでは。「片面ラミネート」をご紹介したいと思います。片面ラミネートは、「OPPラミネート(グロス)」「UV塩ビ、ラミネート、つや有り(グロス)・つや無し(マット)」「UVアクリル、ラミネート、つや有り(グロス)・つや無し(マット)他」の種類があります。最大幅1300mmまでラミネートが可能で、手貼りではないため圧着が良く、気泡も入らないため、大変綺麗な仕上がりが実現できます。印刷は任せた方が一番良いんですけどね♪
 屋内などは、蛍光灯や白熱灯の光が反射するため、つや無し(マット)ラミネートがお薦めです。屋外の場合でも、ランプで照らす場合はつや無し(マット)ラミネートの方が良い場合があります。長期間の屋外掲示の場合は、UVラミネートが適しているでしょう。屋内への掲示であればUVカットのないラミネートでもかなり退色が防げ、汚れた時にはふき取ることが出来るため大変便利です。

片面ラミネートの特徴

 インクを十分に乾燥させないとラミネートが剥がれてきてしまうため、事故防止のため出力直後のラミネートはやめましょう。乾燥時間はメディアにもよりますが、1日以上乾燥するのが望ましいといわれいます。片面ラミネート加工を行う場合、時間に十分余裕を持って行いましょう。耐光性ですが、西日の強い場所で風雨にさらされているなどの過酷な条件の場所、屋内でも太陽や蛍光灯の光を多く受ける場所などでは退色が早く進んでしまいます。屋外でのご使用の場合は、溶剤インクでの出力がお薦めです。溶剤インクは色が良く、耐光性、耐水性に優れているからです。
 出力メディアの素材とラミネートの素材には相性があり、塩ビは伸縮率が大きく(伸びる)、アクリルは伸縮率が小さい(伸びない)のが特徴です。そのため、出力メディアが塩ビの場合はラミネートも塩ビにするのが一般的となっています。また、取り付け場所によっても出力メディアとラミネート素材を選ぶ必要があります。曲面への貼り込み、少々でこぼこがある場合には、塩ビ出力+塩ビラミネートがお薦めです。APパネルなどの平面の貼り込みは、溶剤塩ビ出力+塩ビUVラミネートが効果的でしょう。出力メディアとラミネートの伸縮率を合わせるのが、出力物を長期間使用するためのポイントとなります。

片面ラミネートとパウチラミネートの違い

 パウチラミネートは、熱で溶けるタイプの糊のついたラミネートシートに出力物を挟み込み、熱と圧力をかけながら包み込んでいく加工法です。パウチとはもともと英語で「pouch」といい、「小袋」という意味。よく小さな袋を「ポーチ」と言いますが、この「pouch」と同じなのです。また動詞として「袋に入れる」、「袋状にする」、「すぼめる」という意味があるため、パウチフィルムのパウチはこのあたりが語源ではないかと言われています。また、日本ではある会社が「パウチ」という登録商標を取り、商品を販売したため、広く一般的な名称になったのではないでしょうか。一部ではラミネーターのことを「パウチっこ」と呼ぶこともありますが、これは商品名が一般的に使われる様になったからです。「レトルトパウチ食品」という食品がありますが、これは食べ物をレトルト(高温高圧の密封殺菌処理)しパウチ(袋に入れる、袋状にする)したもので、ラミネートパウチとは、やや違った意味になります。逆に片面ラミネートは、通常熱をかけずに圧力をかけて表面にラミネートフィルムを貼り込んでいく加工法です。従って、表面のみの片面ラミネートとなるのです。看板用の糊付きシートなどに使用するのが多いといえます。

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