・しわ
縦や斜めのしわが止まらないと言うときは、機械の各ロールの平衡がとれているか良く確認しましょう。そして、最後にブレーキテンションを上下均等に強くしていって、それでもしわが止まらなければ、フィルムに原因がある可能性があります。厚い物を一箇所だけにかたよって連続挿入した時に、正常なフィルムでも圧力バランスが立ち直らずにしわになる可能性があります。
・斜めカール
機械の各ロール間の平衡や、本体のねじれが正常であって、プロペラのような捻れカールが起こる場合は、フィルムの製造時の延伸加工の方向が上下フィルムの組み合わせによって影響する場合があります。そのため、ある程度やむを得ないことといえるのです。
・トタン状の波
フィルムの表面にしわでなくトタンのような縦の波が生じて、製品の表面にまで影響が出るケースがあります。中身の紙等が熱で収縮しているケースがほとんどですが、まれにフィルム自身の熱収縮がひどく、それが原因の時があるので気をつけましょう。
・接着不良
機械の温度や圧力が正常であれば、通常の状態では、フィルムの接着状態は規定の範囲以上の物しか出荷しないので、フィルムに原因があることはめったにないのですが、紙の表面状態、連続加工による機械の温度条件の変化等によって接着不良が発生します。ギリギリの条件の場合に、機械とフィルムのマッチングも少し影響してきます。
プリンター等の出力物には現在様々なタイプがあり、一部には熱ラミネートが適さないものが存在します。症状としては熱による歪み、波打ちやメディア表面との相性の悪さが原因の接着力不足等が挙げられます。出力方式、インク種別、最も原因になりやすいメディア種別やメディアのサイズなど、様々な汲み合せによりラミネート適性は変わります。
・水蒸気
書きたてのインク、墨、乾いていない水のり等が、加工時の熱で蒸発し、中に残る場合があります。
・厚い物の縁
紙が厚過ぎると縁が密着しませんので、フチ無しにするか、後からアイロン加工しましょう。
・張り合わせ物
2〜3枚の紙を縁だけ軽く張り合わせた物をラミネートすると、フニャフニャだったり、シワがよったりなどが発生します。また、折ったりするのも非常に難しくなるので注意しましょう。
・その他
カット時にもミスしたりしますので、注意しましょう。
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